11月15日はピアノの引っ越しでした。
結婚した時に持ってきた、初めて自分で買ったピアノでした。
2階に置くため重量制限があり、200Kg以内のピアノを必死で探しました。
デザインもお気に入りで25年間いっしょに暮してきました。
多治見市、名古屋市、浦安市、夫の転勤にもついてきて、銀婚式を迎えた私たちをずっと見守ってくれていたような気がします。
息子がヤマハ音楽教室に通っていて、小学5年生まで弾いていました。
私の母の遺言でずっとピアノを習うように言われてましたが、水泳を強化したい、という理由でやめてしまいました。
それ以来、奏でられる事のなかったピアノ。
毎年、調律師さんに調整してもらうだけでした。
昨夏までは、犬のたろうがいつもピアノの下でお昼寝していました。
きっと一番涼しい場所だったのでしょう。
老いはじめた今年はキャリーケースでほとんど過ごしているので、ピアノの下で見かける事はありませんでした。
引っ越し屋さんが来る前にどうしても弾いてみたくなり、何曲か弾いて 最後にたろうのために「子犬のワルツ」を弾きました。
相変らずいい音で今まで弾かなかった事に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
いよいよ運び出されます。
クレーン車も来ていましたが、階段を回れました。
ピアノの後ろからはたくさんの埃と歴史がでてきました。
どらえもん25年アニバーサリー、遊戯王カード(キラもありました)、 BB弾に イルカに たろうのボーン
息子と電話で話していたら、とても懐かしがっていました。
そしてなぜかゴルフマーカー
ピアノがいなくなってたろうは何かわかるようで(目もあまり見えていないと思うのですが)
しばらくそのスペースをうろうろと歩き回っていました。
いざ いなくなると私も存在感の大きさを改めて感じました。
ピアノよ、新しいお宅で奏でてもらってくださいね。